サノレックスは食欲を減退させることで食事量を減らす
サノレックスは、有効成分のマジンドールが脳の視床下部の働きを鈍らせることで、満腹感を覚えやすくする作用があります。
視床下部は、摂食行動に関係しており、サノレックスを服用することですぐに満腹になって食事量を減らすことが可能です。
結果として、体重の増加が抑制されたり、痩せるといった変化に繋がります。
無理に食事の量を制限するとストレスとなり、かえって食べ過ぎてしまうことがあります。
サノレックスを使用すれば、少ない食事でもすぐに満腹になりますので、無理することなく食事を制限できます。ストレスを感じにくいので、リバウンドの心配が少ないのがメリットです。
食事量が減れば、摂取カロリーよりも消費カロリーの方が多くなりやすくなり、体脂肪の燃焼が促進されます。
自力で食事を少ない量で我慢するのは大変ですので、サノレックスの服用していれば、継続的に食事の量を抑えやすくなって、ダイエットの成功率が上昇します。
普段から食事の量が多かったり、少しでも空腹を感じるとすぐに何か食べてしまうという方でも、有効成分としてマジンドールを含有しているサノレックスがあれば、無理に我慢しなくても食事の量を制限することができます。
サノレックスは、満腹になりやすくして食欲を減らすことから食欲抑制剤ともいわれています。
サノレックスは高度肥満症の方だけが服用できる
サノレックスを使った治療は、食事療法や運動療法に取り組んでも十分な効果を得られなかった高度肥満症の方を対象にして行われます。
高度肥満症は、肥満度がプラス70%以上またはBMIが35以上の場合にあてはまります。食事療法や運動療法の補助としてサノレックスが使用されるケースもあります。
サノレックスは、肥満度あるいはBMIが条件を満たしていることや、薬以外の方法で肥満改善に取り込んでいることが使用において不可欠です。
肥満度は(体重-標準体重)÷標準体重×100、BMIは体重㎏÷(身長m)²で計算できます。肥満度やBMIから自分が肥満症か判断できると、ダイエットを始めるきっかけとなります。
サノレックスの使用に条件があるのは、サノレックスの作用が覚せい剤に似ているとされているからです。サノレックスは、高度肥満症の治療を目的に開発された正規の医薬品です。
正しく使用していれば安全性に問題ありません。しかし、覚せい剤に似ていることから身体依存の危険性に注意して使用が制限されています。
ゼニカルとサノレックスは併用しても大丈夫
ゼニカルとサノレックスは、どちらもダイエット効果が期待できる医薬品ですが、作用機序が全く違いますので併用しても特に問題はないと考えられています。
ただし、ゼニカルとサノレックスは入手方法が異なっており、同時に2つとも手に入れるのは難しいでしょう。
個人輸入で購入できるゼニカルと比べて、処方に条件があるサノレックスは入手しづらくなっています。サノレックスは向精神薬に当てはまる薬ですので、個人輸入することができず、国内で市販もされていません。
医療機関によっては、医師の判断によって自由診療扱いでサノレックスが処方されることがあります。
ゼニカルとサノレックスの併用は、ダイエット効果を高めると期待できます。併用の際には、同時に服用しないようにして時間をずらして飲むことが大切です。
ゼニカルは食事中または食後、サノレックスは食前に内服する薬ですので、それぞれの基本的な飲み方を守っていれば問題ありません。
ゼニカルとサノレックスの併用に不安がある方やその他の薬を服用中の方は、実際に併用する前に医師や薬剤師に相談してください。
サノレックスを入手するためには病院で診察を受ける必要がありますので、その際に併用について質問してみると良いでしょう。